お米の新商品情報

ほんのり甘くて滋味深い、なめらかな新食感の米粉菓子が誕生【株式会社COREST-LABO】

ほんのり甘くて滋味深い、なめらかな新食感の米粉菓子が誕生【株式会社COREST-LABO】

「お米メニューアイデアグランプリ」の入賞作品を元に商品を開発

佐賀県神埼市の株式会社COREST-LABO(以下、COREST-LABO)は、米粉の魅力を新たな形で発信する「米粉堂」ブランドを設立。第一弾商品として「九州のこめとおとも『ちょろちょろぱっぱ』」を開発しました。2024年4月にCOREST-LABOが営む「5x5 rolls(コメコロールズ)」の店舗と自社ECサイトでの販売を開始予定です。その開発の経緯を代表取締役 関正峰さんに伺いました。

  • 「コメコロールズでは、佐賀県産の米粉を使ったグルテンフリーのスイーツを製造・販売しており、ロールケーキを中心に体にやさしいスイーツを提供しています。今回、新たな商品開発を考えていたときに、コメノミリョクサイトに掲載されている『お米メニューアイデアグランプリ2023(以下、アイデアグランプリ)』の受賞作品『カラフルギモーヴ』のことを知りました。弊社の商品ととても親和性が高く、常温で販売できるお菓子を増やしたかったこともあり、そのアイデアをもとに商品を開発しようと考えました」 「カラフルギモーヴ」は東海調理製菓専門学校の小池恵さんが考案したスイーツで、マシュマロのようなお餅のような不思議な食感が楽しめる一口スイーツです。

    「アイデアの元になっている『ギモーヴ』というお菓子は、マシュマロとは異なり卵白を使わずに、フルーツなどのピューレに砂糖やゼラチンを加えてつくるものです。今回開発した商品は、ピューレのかわりに米粉を使うことで、お米ならではの甘みが生まれ、お餅やわらび餅のような独特な食感になりました」 佐賀県産の米粉を使い、小麦粉、卵、乳製品は不使用。アレルギーをお持ちの方やヴィーガンの方にも楽しんでいただけるスイーツが誕生しました。

商品名「ちょろちょろぱっぱ」に込めた想い

  • できあがった商品の名前は「九州のこめとおとも『ちょろちょろぱっぱ』」。ネーミングには苦戦したそうです。
    「『ギモーヴ』というお菓子は知名度がありません。かといってマシュマロでもお餅でもない。そこで『ギモーヴ』という言葉は使わずに商品の特徴を伝える名前を検討しました」 そのときに「お米をおいしく炊く」ための合言葉「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ」という言葉が思い浮かんだそうです。

    「高性能な炊飯器がある今の時代でも、不思議と多くの人が覚えている言葉です。この言葉は、つくり手がおいしくご飯を炊くためのひと手間を表しています。今回の新商品も九州の冷水でしめたお米を100度まで炊き上げてつくったこだわりのひと手間があります。さらに遡ると、農家さんがお米をつくるときには八十八の手間がかかると言われています。それら『ひと手間』をかけてつくり上げた商品として『ちょろちょろぱっぱ』という商品名にしました」
  • 原材料はとてもシンプルで、お米と水飴、砂糖、ゼラチンの4つ。それを常温の状態から火にかけて100度ぐらいになるまでずっと練っていき、そこからミキサーにかけて、温度が50度ぐらいになるまで攪拌して空気をちょっとずつ取り込ませながらやわらかい食感に仕上げていくそうです。
    「余計なものを入れないシンプルな材料で、いかにオリジナリティのある味わいや食感をつくるかにこだわりました。一番こだわったのは、どれくらいの柔らかさにするか。材料の配合には試行錯誤を繰り返しました」

    「ちょろちょろぱっぱ」にはもう1つ意味があるそうです。
    「このお菓子はそのまま食べてもお米の甘みや旨みが感じられておいしいですが、『ご飯のおとも』のように、塩やゴマ、オリーブオイルをかけるとさらにおいしいのです。そこで、商品化にあたっては、後がけ用に別添えでフレーバーをつけて販売する予定です。それらを『ちょろちょろぱっぱ』と振りかけて食べてもらうという意味も含んでいます」

商品開発時に福岡と東京で試食会を実施して、ネーミングや価格帯、食感やフレーバーとしてどのようなものが良いかなど、リアルな意見をヒアリングしたそうです。
「フレーバーとしては、ごま塩やオリーブオイル、ほうじ茶などが人気でした。『そのままでもほんのり甘くて滋味深い』『噛めば噛むほどお米の甘みを感じる』といった声もあったので、プレーンのままでも食べられるように、後がけスタイルにすることにしました」
現在、どのフレーバーを採用するか最終調整中とのことです。

九州のお土産として認知度を高めたい

  • 味のあるイラストが入ったパッケージもできあがり、販売開始ももうすぐです。
    「まずはコメコロールズの店舗と自社ECサイトで販売を開始しますが、今後は九州のお土産として空港などでも販売できたらと考えています。また、品評会などにも参加して認知度を高めて、百貨店でのギフト販売なども目指していきたいです」

    今回開発した「ちょろちょろぱっぱ」は、米粉の魅力を新たな形で発信する「米粉堂」ブランドの第一弾商品。今後も米粉を使った商品開発を続けていくそうです。
    「コメコロールズは元々、佐賀県の米農家さんが自分で育てたお米を米粉にしてスイーツをつくったのが始まりです。今後もグルテンフリーかつ佐賀県産のお米を使ったお菓子を増やしていきたいですね。昔に比べてお米の加工技術が進化して、より粒度が細かくてお菓子に使いやすい米粉が出てきていますし、膨らみやすくパンに適した品種なども生まれています。今、小麦粉など他の食材の値段が上がっているので、お米や米粉の利用価値や可能性はどんどん広がっていくと思います」

 

【事業者紹介】
株式会社COREST-LABO
佐賀県神埼市神埼町神埼36-1

 

【販売情報】※2024年4月から販売予定(2024年3月時点) ・5x5 rolls(コメコロールズ)

佐賀県神埼市神埼町神埼36-1 ・自社ECサイト
https://5x5rolls.com