お米の新商品情報

「お米メニューアイデアグランプリ」の受賞作品から生まれた居酒屋おつまみメニュー【株式会社HAUNT】

「お米メニューアイデアグランプリ」の受賞作品から生まれた居酒屋おつまみメニュー【株式会社HAUNT】

新規メニューとして「お米」を使った3品のおつまみを開発

  • 東京都神田で居酒屋「串吟」を展開する株式会社HAUNT。「元気をもらえる、帰って来たくなる家のようなお店づくり」をモットーにしたお店には、毎日たくさんのお客様が集います。今回、串吟3号店で新規メニューとして「お米」を使った3品のおつまみを開発。その経緯を本部長の横田政俊さんにお聞きしました。

    「串吟3号店ができたのが2018年です。これまでの6年間に2回メニューをリニューアルしたのですが、そろそろ変えるタイミング。当店は常連さんも多く、飽きのこないメニュー展開が重要なので、どうしようかと考えていました。そんなときに、コメノミリョクサイトに掲載されている『米メニューアイデアグランプリ2023(以下、アイデアグランプリ)』の作品のことを知りました。お米を使った料理って面白いなと思い、受賞・ノミネート作品のアイデアをもとにメニューを開発してみようと考えました」

いつもは自分たちでメニューを開発していますが、マンネリ化を危惧していたそうです。
「自分たちで考えると、コストや使える食材などを先に思い浮かべて、そこからメニューを考えるので、どうしても似たり寄ったりになりがちです。今回、アイデアグランプリというまったく別の発想を元にすることで、これまでにない新しいメニューができました」

アイデアグランプリから選んだ料理は「ミニライスボールボックス」「タイ風ライスたこ焼き」「かライス揚げ」の3品。
「当店は焼き鳥などのおつまみとビールやハイボールなどのお酒を楽しんでいただく居酒屋なので、お酒が進む料理を求めていました。そこで選んだのがこの3品です」

これまでもお米を使ったメニューとして「炭火焼きおにぎり」や「玉子かけごはん」など、飲んだ後の締めの一品としてのご飯ものは充実していました。
「弊社の代表の親戚が新潟の魚沼でコシヒカリをつくっており、店では直送してもらったものを使用するなど、もともとお米にはこだわっていました。今回はおつまみとしてのお米メニューを充実したいと思い、3種類の料理開発にチャレンジしました」
完成したのは「大人のライスコロッケ」「揚げ出汁たこ焼き」「かライス南蛮」の3品。1品だけでなく3種類のメニューを開発することで、バリーエーションが増えてお客様も選ぶ楽しみが増えます。お店としても「お米のおつまみ」という新ジャンルをPRできます。

メニュー開発でこだわったのは「お酒に合うかどうか」

  • 「大人のライスコロッケ」は、アイデアグランプリでエントリー作品となった梅花女子大学 食文化学部食文化学科 寺川ゼミの皆さんの「ミニライスボールボックス」を元に開発。元々はオムライスにチーズの具を入れたり、炒飯にうずら玉子を入れたりしたものを小さく丸めて、衣をつけて揚げるメニューでした。
    「お酒に合うものにするため、ケチャップとマヨネーズをベースに辛味などのスパイスを足したソースをつくって、ライスボールをつけて食べてもらう商品にアレンジしました。ライスボールは小さくて食べやすく、客単価を抑えることによって出数を上げることができると考えました」
  • 「揚げ出汁たこ焼き」は、アイデアグランプリで入賞を果たした梅花女子大学 森涼葉さんの「タイ風ライスたこ焼き」を元にした一品。元はタイ料理のカオマンガイのようにだし汁と鶏肉を入れて炊いたご飯をたこ焼きのように焼いて甘辛ソースをかけた料理です。
    「店で出すことを考えると、注文が入ってからたこ焼きのようにその場で焼いて出すのは難しいので、焼いた状態のものを準備しておき、ぶりしゃぶなど他の料理でも使う出汁を米粉であんかけ状にして、ライスたこ焼きにかけて提供することにしました」
  • 「かライス南蛮」は、アイデアグランプリでエントリー作品となった岐阜女子高等学校の「かライス揚げ」を元にアレンジ。元は味付けをした鶏もも肉を、炊いたお米を軽く潰したもので包んで揚げたメニュー。
    「お米の衣で長時間揚げるとカリッカリになるので、食べやすいように小さくカットして、タルタルソースをかけて、唐揚げ南蛮みたいな料理にしました」

    メニュー開発でこだわったのは「お酒に合うかどうか」でした。
    「店のメンバーで試食会を何度かしましたが、『料理としてはおいしいけど、食事として完結しちゃうね』という意見がでました。お米を使いながら、おつまみとして成り立たせないと店では売れません。なので、スパイスを加えてみたり、ソースを工夫してみたり、食事もお酒も進む料理を目指しました」

新しい「お米のおつまみ」というジャンルの確立に向けて

  • 改良した料理は、試食したお客様やアルバイトのメンバーにも好評だそうです。
    「みんなの馴染みのあるお米で、しかも今までにない食べ方は面白いと感じてもらえるようで、反応はいいですね。お腹を空かせて来店したお客様にぴったりのメニューですし、締めにも選べます。年齢やタイミングを問わず、いつでも食べられるメニューになったのは大きな収穫ですね」

    2月中には完成し、3月にはグランドメニューになる予定。商品の開発とともに、動画を撮影してInstagramに掲載したり、PRするためのポップなども作成中。来店客向けの各種プロモーションで「お米のおつまみ」を盛り上げていきます。

    「今回の料理の反応が良ければ、新しいジャンルの料理として、メニューを増やしていきたいですね。お米は食材として魅力があります。今、他の粉物などの値段はどんどん上がっています。そんな中で今後も安定的に供給してもらえるのはお米かなと。国産で価格も安定しているという点は、飲食業を運営する上でとても重要です」
    新しい「お米のおつまみ」というジャンルの確立に向けて、一歩一歩進んでいきます

 

【事業者紹介】
株式会社HAUNT
東京都千代田区神田佐久間町1-8-4-801
https://www.haunt.co.jp/

 

【販売情報】※3月から販売(2024年2月時点)
串吟3号店(店内飲食)
東京都千代田区神田須田町2-12-5