お米の新商品情報

テイクアウトで拡げる「しっとり・もちもち」の“映える”米粉うどん【株式会社ユーカラー】

テイクアウトで拡げる「しっとり・もちもち」の“映える”米粉うどん【株式会社ユーカラー】

テイクアウトに適した米粉の特性と観光地での戦略

  • 不動産事業を主軸としながら、広島の街に根ざした食の提案を続ける株式会社ユーカラー(以下、ユーカラー)。同社が運営する「undo米粉うどん製麺所」はいま、小麦粉を一切使わないグルテンフリー食品という枠を超え、広島を訪れる国内外の人たちに米本来のおいしさを再発見してもらうチャレンジをはじめました。

    近年、食の多様化や健康意識の高まりにより、日本国内だけでなくインバウンド客の間でもグルテンフリーへの関心はかつてないほど高まっています。しかし、麺文化が根付く日本において、小麦を使わずに「うどん」としての満足感を提供することは困難でもありました。こうした背景にあって、ユーカラーは「お米を食べる新しいカタチ」として、米粉うどんを2025年に開発。広島随一の観光地である平和記念公園そばに開いたうどん製麺所から、グルテンフリーのうどんを発信してきました。
  • テイクアウトに適した米粉の特性と観光地での戦略
  • 同社の発信は今年も新しいカタチで拡大していこうとしています。それは、若年層やインバウンド客をターゲットに、これまでの米粉麺にはなかったビジュアルと食感を追求した新たなカップうどん商品の開発です。新商品がもたらす価値について、プロジェクトを牽引する広報担当の木河樹里さんに聞きました。
    「今回目指したのは、米粉うどんを持ち歩けるグルメとして進化させることでした。米粉うどんは小麦粉のうどんに比べ、テイクアウトという形態において優れた特性があります。小麦の麺は茹でた後、時間の経過とともに水分を吸収して伸びやすく、食感が損なわれがちですが、米粉麺は保水力が高いため、時間が経っても“しっとり、もちもち”の食感が持続しやすいんです」(木河さん)
    この特性を活かし、平和記念公園周辺を散策する国内外の観光客に向けて、米穀周年供給・需要拡大支援事業を活用して開発されたのが「ドリンクカップ型」米粉うどんです。「広島を楽しみながら、片手で手軽に本格的なうどんを味わってほしい」と木河さんは期待を込めて語ります。
  • テイクアウトに適した米粉の特性と観光地での戦略

さらに、米粉うどんをテイクアウト市場で拡大させるためにこだわったのが「SNSを意識したビジュアル」です。透明なドリンクカップから見える色鮮やかな具材の層、真っ白で美しい麺のコントラストなど、若年層やインバウンド客が思わずスマートフォンを向けたくなる“映え”を重視。味だけでなく視覚的な楽しさを付加することで、米粉うどんを世界へ拡散させる仕掛けを施しました。

変わり種のデザートうどんも揃えた豊かなバリエーション

  • 開発した商品は、冷たいサラダうどん2種(中華・ごまだれ)、温かいうどん2種(かつお出汁・そぼろ)、さらに茹でたうどんをデザートに昇華させた「ぜんざい風」やうどんをスナック風に揚げた「フライうどん」など多彩な構成となっています。冷たいうどんとデザートうどんはテイクアウト用にドリンクカップで店頭販売し、温かいうどんはデリバリーで販売。将来的にはふるさと納税への展開も想定しており「米粉うどん、そして米の魅力を広島から全国へ広げていきたい」と木河さんは話します。
  • 変わり種のデザートうどんも揃えた豊かなバリエーション

undo製麺所でつくられる米粉うどん最大の特徴は、塩と米粉のみという極めてシンプルな配合にあります。つなぎを一切使わないからこそ、米本来の風味がダイレクトに伝わりますが、その分、製造時の加水率や茹で時間には秒単位での精度が求められました。
「特に苦労したのは、理想とする『茹で時間』と『麺の白さ』のバランスでした」といいます。米粉の種類によっては、茹でると色が濁ってしまったり、逆に白さを求めると食感が硬くなってしまいます。何度も試作を重ね、最終的には岡山県産の米粉を使って真っ白で美しい「しっとりもち感」のあるうどんに辿り着きました。

さらに、テイクアウトやデリバリーを主軸に置く新商品にとって、最大の課題は「時間の経過」でした。茹でたてのおいしさをいかにキープするか。温かいうどんに関しては、麺と出汁を分離できる容器を採用しました。食べる直前に麺と出汁を合わせることで、デリバリー中に麺が伸びるのを防ぎ、専門店と変わらないクオリティを自宅やオフィスで楽しめる工夫を施しています。品質維持に重要な役割を担うのが、補助金で導入した大型冷蔵庫です。「米粉うどんの理想の食感を安定させるための必須の機材です」と木河さんは語ります。

300ドルの体験価値で日本の米文化を世界へ

  • ユーカラーの視線は、国内に留まらず世界へと向いています。日本の米文化の発信をさらに拡大させるため、同製麺所ではインバウンド客をターゲットとした、これまでにない高付加価値な体験サービスの計画を進めているのです。

    その目玉となるのが、300米ドル(想定)というプレミアムな価格設定で行う「製麺体験ワークショップ」です。単にうどんを食べるだけでなく、自らの手で米粉から麺をつくるプロセスを体験してもらい、その奥深さを知ってもらう。さらに、日本酒ペアリングや日本文化を肌で感じられるような特別なプレゼント(製麺体験で使用した特製エプロンや、和の工芸品やギフトなど)をセットで提供する、旅の記憶に残る特別なコンテンツを提案しようとしています。
    「世界中から人が集まる広島という場所で、日本産の米の価値を伝えたい。『お米』が世界的に誇れる健康的な食材として認知される未来をつくっていきたい」と木河さんは展望を語ります。
  • 300ドルの体験価値で日本の米文化を世界へ

ユーカラーでは、2028年度に米粉関連事業の売上目標を約1800万円に据えています。そのために、テイクアウト向け商品やインバウンド層への高付加価値サービスを充実させながら、米粉うどんを卸すBtoB市場の拡販も推進しようとしています。「桜色やハロウィンカラーに彩った米粉うどんがほしいという要望をすでにもらっています。うどん以外にも広島産食材を使った米粉商品の開発も視野に入れていて、広島発の米粉のリードカンパニーを目指したい」と木河さんは最後に語ってくれました。

 

※本記事は2026年1月時点の情報です

 

【事業者紹介】
株式会社ユーカラー
広島県広島市西区楠木町1-9-11-102
https://you-color.jp/

 

【販売情報】(2026年1月時点)
・undo米粉うどん製麺所
広島県広島市中区大手町1-5-18 IBAビル1階

・自社ECサイト
https://komeko-seimen.udon-undo.jp/